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くんぺるだより
《?こんな本いかが?》 第4回『雪窓』
先日、ある書店の児童書コーナーで最近の本をリサーチしていたところ、お孫さん2人とおばあちゃまらしきかたの会話が、耳に入ってきました。
おばあちゃまは、「本を買ってあげる」とはりきっておられる様子だったのですが、会話から小学2年生と推察される弟くんの希望は、まず「かいけつゾロリ」が却下され、さらに「マジックツリーハウス」も却下され、ついで「グータラ王子」も玉砕。
「おばあちゃん、『そんな本』いやだわぁ」と強い調子で否定された彼はその後、希望の本が言えなくなり、「これは?あれは?」とすすめるおばあちゃまの顔も見ずに、首を横にふりつづけています。
高学年と思われる上のお嬢ちゃんの「○○はそんな本、読まないよ・・・」という遠慮がちなとりなしも空しく、最後におばあちゃまが棚から取り出されたのは『トム・ソーヤの冒険』でした。
そこへ、おばあちゃまの娘さんと思われるママらしきかたが戻ってこられ、すすめられているお子さんの意をそがれてしおれた様子をみて、ひと言。
「本は買ってやっても読まんけ~、も~えーよ。」
そんなことないですよ~。弟くんは、結構好きな本があるタイプです~。年齢にあった読書もしようとしてると思います~。
・・・・・・と、喉まで出かかった言葉をのみこんだのでした。

おばあちゃまのすすめられた『トム・ソーヤ』も、弟くんには「少年少女世界名作の森」版はまだ無理かもしれませんが、「子どものための世界文学の森」版はそろそろ読めると思います。「青い鳥文庫」版、「岩波少年文庫」版もちょっとまだ難しいと思いますが、「集英社みらい文庫」版は、あと2年もすればきっと読めます♪
だからおばあちゃま、どうぞお孫さんの好きな本を、まず買ってあげてください。
「そんな本」なんて本は存在しないのです。
本を買う回数が半分になってもいいので、一時にお孫さんの好きな本とおばあちゃまのおすすめの2冊を買ってあげてほしいんです。
もっというと、本人はとても読めないかもしれない上記の「ムズカシイ版」も、おばあちゃまが読み聞かせてあげれば、もう全く文句なしに楽しめます!!2年生の彼には、「トム・ソーヤ」は十分面白い世界です!!

さて、長くなってしまいましたが、ワタクシ自身の今月のおすすめは、安房直子さく・山本孝え『雪窓』(偕成社)です。
「雪窓」はおでん屋さんの名前です。「三角のぷるぷるっとしたやつ」が好きで通いつめたたぬきは、ついに雪窓のおやじさんのステキな弟子になるのですが・・・。
この本を読んであげた後にはどこでも、必ず好きなおでんの具をたずねることにしているのですが、だいたいお話の影響を強く受けてしまう子どもたちのお返事は「こんにゃく」です。2番手は「卵」が強いかな?といったところです。
寒い夜、心があったまりますよ♪
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